今回は私たちの大事な目となる顕微鏡を簡単にご紹介します。
採卵や移植の時にモニターに映っている卵子や胚の大きさはご存知でしょうか?実はとっても小さくて、熟練した培養士だと肉眼で見えることもありますが、拡大しないと良く見えません。そこで登場するのが顕微鏡です。胚をよく観察する時には主に2種類の顕微鏡を使います。
1つ目は実体顕微鏡です。(左の写真)これはレンズをのぞいた時に、上下左右が目で見た通りに観察でき、さらに胚を立体的に見ることができます。なので、普段の胚の観察や凍結解凍といった作業を行う時に使っています。
もう1つは倒立顕微鏡です(真ん中の写真)。理科の授業などでよく見かける顕微鏡では対物レンズが上から下に向かってついていますが、この倒立顕微鏡は下から上に向かってついています(右の写真)。なのでステージの上が広くなり顕微授精を行うことができます。更にこの顕微鏡にレーザーシステムを導入することで、レーザーによるアシステッドハッチングができるようになります。
先日、倒立顕微鏡が新しいものに変わりました ^ ^