1992年、ベルギーのpalermoらは、ヒトで初めて、顕微授精(ICSI)による挙児を成功させました。以来、20年近くを経て今では、ICSIは不妊治療において無くてはならない技術となっています。精子の少ない方や、受精障害が原因で不妊となられている方には、ICSIが適応となります。
ICSIでは、通常の媒精方法に比べ精子の、受精能獲得から卵透明帯を通過するところまでのプロセスを飛ばして、精子と卵子を直接融合させることになりますが、その後の受精以降の過程はどちらも同じ道を辿ります。
下記に当院での受精率を記します。
[当院での受精率]・・・conv:通常の媒精 ICSI:顕微授精